歯の移植(自家歯牙移植)

歯の移植(自家歯牙移植)

左下の奥歯を失っており、入れ歯を入れて欲しいということで来院されました。下顎内側に骨の隆起があり、入れ歯を作るのが難しい症例です。また歯ぎしりもあり咬合力が強いこのような症例では、義歯だとしっかり噛めない、痛いということが起こりやすいのです。左上に親知らずが残っていたため、その親知らずを左下に移植して、ブリッジにしました。(2001年)

下の写真は術後13年(2013年)です。多少虫食いのような問題が出始めていますが、今現在でも問題なく機能しています。現在78歳になられましたが、入れ歯でなく過ごせたことがよかったと思います。今後も移植した歯を失ったとしても入れ歯をいれなくても咬むことができるでしょう。

患者さんが長く通って来て下さったからこそ長持ちしたのだと思います。歯科医としてもとても嬉しいことです。